■京都11R・エリザベス女王杯■

 旧エリザベス女王杯の歴史を引き継ぐ秋華賞ともども、秋の牝馬G1・2鞍ではG1馬の娘、あるいはG1馬の妹といった単純明快な良血狙いを長年の基本スタンスとしてきた。発端は87年タレンティドガール(ニッポーテイオーの妹)、88年ミヤマポピー(タマモクロスの妹)と、2年連続で同年秋の天皇賞馬の妹が優勝したころ。繁殖牝馬としての未来が約束されている名家の令嬢は、競走馬としての功を焦ることなく仕上げられる。結果的に本格化は3歳秋以降になるケースが多いというもっともらしい仮説を立てたのだが、30余年の間には育成、調教技術はもちろん、血統水準も格段の進歩を遂げている。「格言」としてはそろそろ賞味期限という気もしないではない。
 今回、人気を集めるラヴズオンリーユー、クロノジェネシスの3歳2強は前者がドバイターフのリアルスティール、後者がヴィクトリアマイルのノームコアの妹だが、「G1馬の妹」に限っても他にポンデザール(宝塚記念勝ちのサトノクラウンの半妹)、センテリュオ(豪G1・2勝のトーセンスターダムの妹)を加えた四択となる。それだけ繁殖牝馬の遺伝的な精度が上がったということでもあるだろう。本命センテリュオは父が過去10年で唯一、複数の優勝馬を送り出したディープインパクトで、同族にトーセンジョーダン、カンパニーと、前記の通りこのレースに縁深い「秋の天皇賞馬」2頭を擁する。大駆けの可能性は十分だ。

◎センテリュオ  ○ラヴズオンリーユー  ▲ラッキーライラック  ☆クロノジェネシス  △ポンデザール  △シャドウディーヴァ

「スポニチ令和元年11月10日付け掲載」

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