■中山11R・スプリンターズS■

 種牡馬単位の観点から目を引くのはダノンスマッシュ、イベリス、ファンタジストの3頭出しとなったロードカナロア産駒。当コースのレコードホルダーであり、G1スプリンターズS史上2頭目の連覇を果たしたこの父ならば、レース史上初の“2代制覇”を難なく達成しても不思議ではないだろう。特に高松宮記念の惜敗を含め、偉大な父の蹄跡をなぞるようにスプリンターとしての実績を積み重ねてきたダノンスマッシュは、父がレコード勝ちした4歳秋を迎えた。G1奪取の機は熟している。
 昨年、11番人気で2着に入ったラブカンプーはショウナンカンプ産駒で、13番人気で3着のラインスピリットは、その前年に連覇を達成したレッドファルクスと同じスウェプトオーヴァーボード産駒。ダークホースもそれなりに納得の短距離血統というのが近年の相場なのだが、今回はあえて“逆張り”をしてみたくなる馬がいる。ステイゴールド産駒として初のスプリントG1出走となるリナーテだ。G1はおろか、産駒デビュー14年で依然として芝1200mの重賞未勝利という種牡馬ステイゴールドだが、リナーテと同世代のインディチャンプが今年の安田記念を制したように“遺児”たちはスピード志向を強めている。半兄サトノダイヤモンドは菊花賞で父ディープインパクトの懸案だった長距離G1制圧に初めて成功した。母のマルペンサには交配相手の新境地開拓をアシストする特異な属性が備わっている。

◎リナーテ  ○ダノンスマッシュ  ▲タワーオブロンドン  ☆デイアンドル  △アレスバローズ  △ファンタジスト

「スポニチ令和元年9月29日付け掲載」

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