■新潟11R・新潟2歳S■

 例年なら週中の新種牡馬紹介コラムは夏競馬のうちに終わるのだが、今年は秋競馬開幕まで連載を延長せざるを得ないほどルーキーサイヤーの層が厚い。亡き父ディープインパクトと激しく2歳リーディングを争うキズナはダートでも新馬勝ち馬を出して現時点で首位を奪還。仕上がりの遅さを懸念する向きもあったエピファネイアも勝ち馬9頭で4位につけている。現役のツートップを同時に失うという非常事態にある種牡馬マーケットだが、3年前の種付けシーズンからリスクヘッジに抜かりはなかったということだろう。
 新潟11R・新潟2歳Sにも4頭の新種牡馬が産駒を送り込んだ。本命はリアルインパクト産駒のトライフォーリアル。3歳で安田記念を制した史上唯一の馬である父は、マイラー製造サイヤーとしてのディープインパクトの象徴的存在。国産マイル血統の進化形だ。

◎トライフォーリアル  ○クリアサウンド  ▲ウーマンズハート  ☆タイムマシン  △モーベット  △ウインカーネリアン

「スポニチ令和元年8月25日付け掲載」

[back]