■東京11R・優駿牝馬■

 現3歳は種牡馬ディープインパクトにとって原点回帰の牝馬優先世代。デビュー以来、同性に先着を許さないまま桜花賞を完勝したグランアレグリア不在のオークスには、フラワーC勝ちのコントラチェック、3戦不敗のラヴズオンリーユーという新勢力を送り込んできた。前者は5年前の3着馬バウンスシャッセの半妹で後者はドバイターフ勝ちのリアルスティールの全妹。どちらも当初から牝馬の2冠目に照準を合わせてきた秘蔵っ子で、2歳女王ダノンファンタジー、姉妹制覇がかかるシェーングランツともども上位独占の可能性は十分にあるだろう。
 一角を崩すとすれば半姉ノームコアのヴィクトリアマイル制覇で一躍G1ブランド血統となったクロノジェネシスだが、“連鎖反応”はその母クロノロジストのいとこにあたるビーチサンバまで波及しても不思議ではない。JRA賞最優秀短距離馬のスリープレスナイトとカレンチャン、先週のヴィクトリアマイルで猛レコードを誘発したアエロリットといった快足型のイメージが強いクロフネ産駒だが、川崎2102mの関東オークス馬が3頭いるほか、“本家”の方でも11年のホエールキャプチャが同タイム3着に追い込んでいる。4歳牝馬特別・西など重賞4勝を挙げた母フサイチエアデールは、桜花賞2着、エリザベス女王杯2着2回と、あと一歩でG1に手が届かなかった20年前の5着馬。前世紀の生まれにして今なお生産部門で現役という父と母のバイタリティーに逆転の望みを託す。

◎ビーチサンバ  ○ラヴズオンリーユー  ▲クロノジェネシス  ☆ダノンファンタジー  △シェーングランツ  △コントラチェック

「スポニチ平成31年5月19日付け掲載」

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