■中山11R・有馬記念■平成最後の有馬記念には久々に本来の異種格闘技戦的な高揚がよみがえった。日本競馬史上最強ジャンパーの平地G1初挑戦には、確かにかつてのマイル王や名中距離馬の参戦とは異質の特別な興行的訴求力がある。それとは別に血統関連の物書きとしては、正直なところ踏み絵のような感覚をおぼえている。オジュウチョウサンの父ステイゴールドは過去3頭の産駒が4勝という最強のグランプリサイヤーであり、母の父シンボリクリスエスは15年前に史上4頭目の連覇を大レコードで飾った有馬記念のレジェンド。くしくも今回、1番人気が予想されるレイデオロもこの母の父である。単なる長距離連勝中の準オープン馬としても食指が動く血統だ。色眼鏡を外して採点すれば満点に近い評価も可能で、人的背景と大障害コース6連勝中という経験値を踏まえれば、穴馬としての魅力は十分にある。問題は馬券的な妙味で、これは人それぞれの競馬観にかかわる部分でもあるのだろう。 今回は3頭出しながらどこか影が薄い種牡馬ディープインパクトだが、過去2度にわたって2代制覇を達成しており、ステイゴールドと同等のグランプリ血脈といえる。本年度のG16勝の内訳は単勝平均5.5番人気で平均配当1248円。不動のチャンピオンサイヤーが穴メーカーとしても一流であること再認識させられた1年でもあった。マカヒキ→サトノダイヤモンド。2年前の日本ダービーの再現を期待してみる。 ◎マカヒキ ○サトノダイヤモンド ▲キセキ ☆レイデオロ △オジュウチョウサン △パフォーマプロミス |
「スポニチ平成30年12月23日付け掲載」