■東京11R・天皇賞・秋■

 秋の天皇賞はオペラハウス産駒の07年メイショウサムソンを最後に種牡馬単位のリピーター不在が10年続いている。今回は5頭出しのディープインパクト、3頭出しのキングカメハメハ、単騎挑戦のハーツクライが“2勝目”に挑むわけだが、旧勢力の脅威となるのが2頭出しの新顔ルーラーシップだ。
 2000mの天皇賞を牝馬として初めて制したエアグルーヴを母に持つルーラーシップは、父がキングカメハメハで母の父トニービンはエアグルーヴの他にも95年サクラチトセオー、98年オフサイドトラップを出した90年代最強の天皇賞サイヤー。さらに祖母の父ノーザンテーストは父として85年優勝のギャロップダイナを、母の父としては実に「6勝」というこのレースのVIP。まさに次代の天皇賞の統治者となり得る血統構成といえる。キセキは母の父の父として、ダンビュライトは母の父として、それぞれに父が持たない“天皇賞・秋最多勝サイヤー”サンデーサイレンスの血を受けている。どちらも勝機は十分にあるだろう。
 穴なら“ノーザンテースト濃度”でルーラーシップ産駒の上を行くサクラアンプルール。母はトニービン無双時代の先駆けだった前出サクラチトセオーの半妹で、その父サンデーサイレンスという構成血脈には世紀をまたいだ天皇賞史が凝縮されている。意外にも母の父としてのサンデーサイレンスは2着が最高着順。母の父としての初勝利で平成天皇賞を締めくくるかも。馬券はこちらを軸にノーザンテースト縛りが本線。

◎サクラアンプルール  ○キセキ  ▲ダンビュライト  ☆レイデオロ  △マカヒキ  △スワーヴリチャード

「スポニチ平成30年10月28日付け掲載」

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