■東京11R・安田記念■

 直近5年の優勝馬の父は13年キングカメハメハ、14年ハーツクライ、15年スクリーンヒーロー、16年ローエングリン、そして昨年はディープインパクトがG1格付け以降、初めて異なる2頭の優勝馬を出すことに成功し、父馬単位の寡占をタブー視した当コラムは完敗だった。今年もディープインパクトは3頭出し。同じく“リピーター種牡馬”のハーツクライも有力な手駒を送り込んできたとなると、手の平を返す潮目のような気もするのだが、ここは今一度、安田記念の歴史が刻んできた血統的多様性にこだわってみたい。
 種牡馬単位の団体戦の趣もある今回、異彩を放つのはくしくも4枠に同居した同世代のエンコスタデラゴ産駒。香港馬ウエスタンエクスプレスの環境適応力を間接的に証明するのが京王杯スプリングC2着のキャンベルジュニアということになる。豪チャンピオンサイヤーである父は東京マイルG1の穴父系ともいえるノーザンダンサー系。軽視は禁物だろう。
 本命モズアスコットはノーザンダンサー父系の最先端モデルともいえるフランケル産駒。同期のオークス馬ソウルスターリングは持ち込みの牝馬だが、こちらは貴重な後継種牡馬候補で、現実に牝系はブライアンズタイムと同門の種牡馬一族でもある。父の母の父としてかつての安田記念御用達血脈デインヒルの名があるのも頼もしい。デインヒルの孫ハービンジャー産駒のペルシアンナイトを交えた“ノーザンダンサー縛り”が本線。

◎モズアスコット  ○ペルシアンナイト  ▲アエロリット  ☆スワーヴリチャード  △ウエスタンエクスプレス  △キャンベルジュニア

「スポニチ平成30年6月3日付け掲載」

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