■東京10R・東京優駿■

 今年のクラシックにおけるディープインパクト産駒は、牝馬の第2冠が終了した時点で1頭も馬券圏内に届いていない。種牡馬デビュー以来初めての非常事態には違いないのだが、皐月賞の当欄で唱えた“一点豪華主義”への移行という仮説に基けば、すべては日本ダービーに戦力を集中させるための布石と解釈できる。次週の英ダービーで大本命になるサクソンウォリアーを含め、現3歳の第8世代がディープインパクト産駒のビンテージという見方には固執しておきたい。
 ダノンプレミアムはここまでの4戦、常に周囲の期待の上を行くパフォーマンスで勝ち続けてきた。異例のステップで臨む今回も規格外の強さを見せつける可能性は十分にある。母の父インティカーブは、種牡馬としてはロベルト系の隠れステイヤー属性が前面に出ており、父としても母の父としても欧州で2400m部門の大物を出した。血統面からはスタミナ切れの不安は全くない。皐月賞で大エース不在の穴を埋められなかったキタノコマンドールとワグネリアンは、どちらも母の父がディープインパクトの1歳年長のダービー馬にして直近3年で2頭の優勝馬を出したダービーサイヤーでもあるキングカメハメハ。あまりにも日本ダービーに特化しすぎた血統が皐月賞での不完全燃焼を助長した面もあるだろう。
 三択の本命はワグネリアン。猛女ブロードアピールから隔世遺伝した爆発的な追い込みは、ダービーコースで最大限の威力を発揮する。

◎ワグネリアン  ○ダノンプレミアム  ▲キタノコマンドール  ☆エポカドーロ  △ステルヴィオ  △オウケンムーン

「スポニチ平成30年5月27日付け掲載」

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