■中山11R・皐月賞■

 不敗の2歳牡馬チャンピオンとしてはフジキセキ以来、23年ぶりに弥生賞を制したダノンプレミアムは、皐月賞不出走まで父系祖父サンデーサイレンス初世代の大傑作を踏襲してしまった。23年前にフジキセキ不在の穴を埋めたのは同じサンデーサイレンス産駒のジェニュインとタヤスツヨシだった。歴史は繰り返す、とすれば今回も後を託されたディープインパクト産駒の出番ということになる。
 ワグネリアンとキタノコマンドールはどちらも母の父にキングカメハメハを据えた現役種牡馬ツートップの呉越同舟配合。この母の父は予想される雨馬場に抜群の適性を示す血脈でもある。サンデーサイレンス産駒以来の“3連覇”は十分に考えられるのだが、その一方で牡牝三冠の独占寸前まで行った2年前をピークに、種牡馬ディープインパクトのクラシック支配力が低下してきたのはまぎれもない事実。これは遺伝面で量より質の一点豪華主義にシフトした結果という見方もできるだろう。大エースのダノンプレミアム不在のダメージは、想像以上に大きかったという可能性なきにしもあらずだ。
 本命オウケンムーンは、菊花賞馬オウケンブルースリの3歳世代わずか10頭の血統登録産駒から現れた極めつきの一点豪華主義の産物。ワンチャンスを確実に仕留める決定力は、カンパラ〜トニービン〜ジャングルポケットと、父系に代々継承されてきた“奥義”ともいえる。3代がかりでの3冠達成にかけてみよう。

◎オウケンムーン  ○ワグネリアン  ▲キタノコマンドール  ☆エポカドーロ  △ステルヴィオ  △ジャンダルム

「スポニチ平成30年4月15日付け掲載」

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