■阪神11R・桜花賞■

 負け知らずで最初のクラシックに臨むラッキーライラックは、ある意味でオルフェーヴルの娘らしからぬというべきか、極めてオーソドックスな名牝への道を歩んでいる。これは同じ父の牡馬クラシック候補エポカドーロにも共通することだが、いわゆる競馬上手で気性的にも安定性が高い。考えてみれば自身のリメイクでなく、対極に位置する優等生タイプの大物を出すあたりが反逆の名馬オルフェーヴルの面目躍如ともいえるのだろう。ジェンティルドンナ以来となる“3冠馬から3冠牝馬”の第1関門クリアが濃厚だ。
 “3冠馬から3冠馬”が先送りになってしまったディープインパクトは6頭出し。初世代のマルセリーナから4年連続で優勝馬を送り出した牝馬の第1冠は、不動のチャンピオンサイヤーの原点でもある。父系単位で見れば今回は、オルフェーヴルと同じルーキーサイヤーのロードカナロアを軸にしたキングカメハメハ系との対立軸も明確になっている。そう簡単に引き下がるわけにはいかない。
 マウレアは5年前に7番人気で優勝したアユサンの全妹。姉は今や最強のG1ニックスとなった「ディープインパクト×ストームキャット」の先駆けだった。結果として桜花賞にピンポイントでピークを迎えたこの姉同様、遺伝的な“時限装置”が組み込まれていて不思議はない。三度目の正直で大本命馬を逆転する可能性に懸けてみる。穴で大物食い一族のレッドサクヤにも要注意。

◎マウレア  ○ラッキーライラック  ▲アーモンドアイ  ☆レッドサクヤ  △トーセンブレス

「スポニチ平成30年4月8日付け掲載」

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