■阪神11R・大阪杯■G2時代に3年連続で優勝馬を送り出した種牡馬ディープインパクトは、肝心の“G1元年”で全兄ブラックタイドの産駒キタサンブラックにおいしいところを持っていかれてしまった。今回は2頭のクラシックホースを含む4頭出し。自らの手で創出したともいえるタイトルの回収に乗り出したわけだ。現実に2000mのG1勝ち馬であるアルアインはもちろん、母馬がアルゼンチンの2000mG1馬というサトノダイヤモンドにも中距離馬としての開発余地は潜んでいる。上位独占で留飲を下げる可能性は十分にあるだろう。強力なディープインパクト・ラインに割り込むとすれば、まずはレーティング上の最強馬シュヴァルグラン。週中のコラムでも書いた通り、血統的には中距離をこなして不思議はない。“2階級制覇”で父子2代のディープインパクト・キラーぶりを見せつけるシーンも想定できるのだが、それ以上に怖いのが2000mのスペシャリスト。昨年の3着馬ヤマカツエースだ。 父キングカメハメハ、母の父グラスワンダーのヤマカツエースは、今回の出走馬16頭のうち、父系にも母系にもサンデーサイレンス血脈を持たない唯一の馬。時代遅れにも映る配合だが、最新のダービー馬レイデオロ、最新の菊花賞馬の父ルーラーシップも同様に“サンデーサイレンス・フリー”のキングカメハメハ産駒である。見方を変えれば極めて先鋭的な血統構成。G1奪取で種牡馬としての未来を切り開いてほしい。 ◎ヤマカツエース ○アルアイン ▲サトノダイヤモンド ☆シュヴァルグラン △ペルシアンナイト △ウインブライト |
「スポニチ平成30年4月1日付け掲載」