■阪神11R・阪神ジュベナイルフィリーズ■

 昨年の優勝馬ソウルスターリングは“怪物”フランケルの初年度産駒だったが、フランケルは国外にありながら昨年の2歳世代からもう1頭、ファンタジーS勝ちのミスエルテを出していた。朝日杯フューチュリティSに回ったミスエルテの方も4着に善戦したのは記憶に新しいところだ。その前にルーキーサイヤーの産駒が優勝したのは2006年。タニノギムレット産駒のウオッカで、こちらの父も他に新潟2歳S勝ちのゴールドアグリを出していた。ルーキーイヤーから複数の2歳重賞勝ち馬を出すような種牡馬には、そのまま世代のトップに立つレベルの大物を期待できるということだ。
 ロックディスタウン、ラッキーライラックの重賞ウイナー2頭出しとなったオルフェーヴルは本年度の2歳新種牡馬。ちなみに9日現在、産駒で勝利を挙げた牝馬は中央・地方を通じてこの2頭だけである。打率1割のホームランキングといった感じの不条理な種牡馬成績は、良くも悪くも予想の斜め上を行くことを信条としてきた節もある最新の3冠馬らしいというべきだろう。同様に2頭しかいない勝ち馬がG1でワンツーを決めるというおとぎ話のような快挙もまた、この父なら大いにあり得ると思えてくる。甲乙つけがたい2択の本命はロックディスタウン。母の父ストームキャットの大舞台での決定力で一歩リードとみた。割って入るとすれば同じく母の父ストームキャットの桜花賞馬の妹マウレア。

◎ロックディスタウン  ○ラッキーライラック  ▲マウレア  ☆リリーノーブル  △マドモアゼル

「スポニチ平成29年12月10日付け掲載」

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