■東京11R・天皇賞(秋)■

 良馬場で始まった今週の東京競馬だが、日曜は今のところ降水確率90%の雨予報。どうやらこの秋のG1戦線のテーマは非高速馬場への耐性ということのようで、これは長期的視野に立てば、速さと切れ味を極めてしまった国産血統の進化のベクトルを軌道修正する“天の配剤”と解釈できるかもしれない。
 週中のコラムでも書いた通り、ダイワメジャーがサンデーサイレンス産駒の3連覇を果たした06年を最後に、過去10年の優勝馬は全て父馬が異なる。一昔前に猛威を振るったトニービン、サンデーサイレンスも孫の代になると支配力の分散化が避けられない感じだが、直近4年で1勝2着4回という種牡馬ディープインパクトが父同様に東京芝2000mでも独裁体制を築きつつあるのは確か。7頭出しの今回はある意味で背水の陣といえる。
 “7択”の本命はマカヒキ。伸びそうで伸びなかった稍重馬場の京都記念を見る限り、馬場悪化はマイナスというのが妥当な見方なのだろうが、全姉ウリウリの重賞2勝目は重馬場のCBC賞だった。重血統として定評のある母の父フレンチデピュティはもちろん、歴史的不良馬場の菊花賞で母の父としてのグレード初制覇を果たした父ディープインパクトにも道悪への耐性は潜伏している。悪条件下での乱打戦が日本ダービー馬の覚醒を促すとみた。菊花賞馬キセキの叔父にあたるグレーターロンドン、母系のダート色が濃いステファノスも恐らく重は歓迎。

◎マカヒキ  ○キタサンブラック  ▲リアルスティール  ☆グレーターロンドン  △ステファノス  △ソウルスターリング

「スポニチ平成29年10月29日付け掲載」

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