■京都11R・菊花賞■

 超大型台風21号の動向が気がかりな今年の菊花賞は、エピファネイアが圧勝した13年以来、4年ぶりの不良馬場で行われる可能性もある。勝負の決め手となるのは一にも二にも心身両面のスタミナ含有量。本格的なステイヤーが存在感を示す千載一遇のチャンスといえる。
 本命ウインガナドルは土曜朝の段階で単勝4番人気。穴人気の背景にあるのは11年オルフェーヴル、12年ゴールドシップと、2年連続で歴代最強クラスの菊花賞馬を送り出した父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンの“黄金配合”の単純明快な訴求力と推察される。オッズを動かすほどポピュラーになったニックスから生み出された久しぶりの重賞級というだけで十分な買い材料だろう。あとは何を書いても蛇足という気もするのだが、あえて付け加えるなら3代母ダンシングファイタが示した雑草的な生命力。同馬は4歳まで走った金沢競馬で31戦9勝の星を残し、5歳時の83年に中央へ移籍すると条件級から叩き上げて中山牝馬S優勝した。この牝祖に由来するタフネスは母のいとこにあたる目黒記念勝ち馬ゴーイングスズカを筆頭に、一族の活躍馬に確実に浸透している。悪条件下の乱打戦は望むところ。愚直のそしりを恐れずに“3匹目のドジョウ”を狙いたい。ディープインパクト産駒初の2冠に挑むアルアイン、当代随一の長距離サイヤーの可能性を秘めるルーラーシップ産駒2騎、母の父の菊花賞実績が怖いクリンチャーまで。

◎ウインガナドル  ○アルアイン  ▲キセキ  ☆クリンチャー  △ダンビュライト

「スポニチ平成29年10月22日付け掲載」

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