■東京11R・安田記念■

 春秋のマイルG1、安田記念とマイルチャンピオンシップの血統面における差異は、突き詰めていくと父系としてのサンデーサイレンス血脈の支配力ということになる。後者では4頭の直子が計6勝を挙げたのだが、安田記念は07年ダイワメジャーの1勝のみ。後継種牡馬の産駒もマイルチャンピオンシップでは3勝のディープインパクト産駒を筆頭に5勝しているのに対し、安田記念ではツルマルボーイ、リアルインパクト、ジャスタウェイの3勝。週中のコラムに書いた大手の寡占を許さないという安田記念の不文律?は、そのままサンデーサイレンス父系をターゲットにしたものともいえるだろう。
 本命ビューティーオンリーはアイルランド産の香港調教馬。サンデーサイレンスの血を父系だけでなく母系にも持たないことは、このレースに限って減点材料となるどころかアドバンテージという見方もできる。父系祖父のデインヒルは00年の優勝馬フェアリーキングプローンの父で、母の父の父ロイヤルアカデミーIIは06年優勝馬ブリッシュラックの母の父。血統表の中では一昔前の“香港馬黄金時代”を支えた安田記念サイヤーの強力タッグが成立しているのである。初体験の東京1マイルでも出走馬中最高(119ポンド)のレーティングに見合う走りを期待していいはずだ。再来日のコンテントメントとの香港ワンツーが本線。父が安田記念サイヤーで母の父が安田記念勝ち馬のブラックスピネルが大穴候補。

◎ビューティーオンリー  ○コンテントメントー  ▲レッドファルクス  ☆ブラックスピネル  △エアスピネル  △イスラボニータ

「スポニチ平成29年6月4日付け掲載」

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