■京都11R・天皇賞・春■週中のコラムにも書いた通り、直近2年の菊花賞馬が前走を勝ってエントリーしてきたケースはグレード制導入以降初めて。キタサンブラックは前年の覇者でもあり、サトノダイヤモンドはそのキタサンブラックを負かした有馬記念を含めて重賞4連勝中と、それぞれに充実期を迎えている。普通に考えれば、同じ母から生まれた兄弟サイヤーを父に持つ2強の一騎打ちだろう。キタサンブラックはスプリンターズSを史上初めて連覇した母の父サクラバクシンオーから距離適性ではなくキープ力を受け継いだ。サトノダイヤモンドは異境のアルゼンチンで花を咲かせた牝系から雑草的ともいえる打たれ強さを継承している。ただし、直近2年の菊花賞馬をまとめて負かした馬も天皇賞・春の長い歴史には存在する。96年のサクラローレルと99年のスペシャルウィーク。今年の場合、G1初挑戦だった前者に近い雰囲気があるのはシャケトラだろう。02年の優勝馬である父マンハッタンカフェは種牡馬としても11年の優勝馬ヒルノダムールを出した。この父は超長距離部門に関しては量より質の一点豪華主義。重賞級まで駆け上がった時点でG1への展望は開けたも同然といえる。前年の日本ダービー馬だった後者を重ね合わせるとすれば皐月賞馬ディーマジェスティ。「母の父ブライアンズタイム」は5年前に単勝14番人気で圧勝したビートブラックと同じ。舞台が大きくなるほど怖いG1特化型の穴血統で、単の妙味はこの馬。 ◎ディーマジェスティ ○キタサンブラック ▲サトノダイヤモンド ☆シャケトラ |
「スポニチ平成29年4月30日付け掲載」