■中山11R・皐月賞■

 芝2000mで争われた土曜の3歳未勝利戦、勝ちタイム2分0秒4もさることながら、レースの上がり34秒6には正直驚いた。降雨もあったこの1週間になぜか超高速馬場に変貌を遂げた皐月賞コース。こうなると昨年同様、流れはディープインパクト産駒の上位独占に傾いた印象もある。
 紅一点ファンディーナの圧倒的なスケール感は、全体に小粒とされたディープインパクト第7世代の評価を反転させてしまった。牝馬3冠のジェンティルドンナ以来、長く定説とされてきた“牝馬のディープインパクト”の超大物である。ノーザンダンサーの母ナタルマを祖とする母系は現代の種牡馬族ともいえる名門。仮に牡であったなら、と思わずにいられないのだが、とりあえず牡馬の第1冠では同じ父の種牡馬候補生の前に強力な壁として立ちはだかることになる。
 それでも本命は初志貫徹でヴィクトワールピサ産駒のアウトライアーズ。ミスターシービーが91年に16番人気2着のシャコーグレイドを出し、トウカイテイオーが00年に13番人気3着のチタニックオーを出したように、「父系2代の皐月賞馬」は種牡馬として皐月賞に波乱を呼ぶのが慣例だ。父系祖父ネオユニヴァースは初年度産駒のアンライバルドでも“2代制覇”を果たした当代随一の皐月賞サイヤー。この先そう簡単に巡ってこないと思われる父系3代クラシック制覇のチャンスを逃すわけにはいかない。同じく“皐月賞2勝”のステイゴールド産駒ウインブライトが本線。

◎アウトライアーズ  ○ウインブライト  ▲ファンディーナ  ☆カデナ  △サトノアレス  △トラスト

「スポニチ平成29年4月16日付け掲載」

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