■中京11R・高松宮記念■

 優勝馬ビッグアーサー、2着ミッキーアイル以下、昨年の上位5頭が一斉に消えてしまった出馬表に見る通り、スプリント部門の勢力図は極めて流動的。血統面でもそれは同様で、コース改修後の過去5年の連対馬10頭の父はクロフネ、シンボリクリスエス、キングカメハメハ、ロージズインメイ、ダイワメジャー、アドマイヤコジーン、ピンズ、アドマイヤムーン、サクラバクシンオー、ディープインパクトと、すべて異なる。晩年と死後に猛威を振るったサンデーサイレンス、その後を継ぐと思われたフジキセキがリニューアル中京で苦戦を強いられてきたことが“無政府状態”の要因だ。
 本命フィエロは昨年、前記ミッキーアイルで当レース初連対を果たしたディープインパクト産駒。年頭の京都金杯でも小差3着と、本稿の段階でサウンズオブアーズと並ぶ“最強の重賞未勝利馬”は健在だ。本馬の母ルビーはミッキーアイルの母の父であるG1・7勝の名馬ロックオブジブラルタルの全姉。つまり、父の産駒で最も成功したスプリンターとは構成血脈の大部分が共通していることになるわけだ。8歳にしてのスプリント初挑戦は悲願のタイトル奪取への奥の手。短距離サイヤーとしてのディープインパクトの潜在能力に懸けてみよう。旧中京コースのVIPだったフジキセキ後継のキンシャサノキセキセ産駒シュウジ、このレースでは血統的新顔のスウェプトオーヴァーボード産駒レッドファルクスを厚めに。

◎フィエロ  ○シュウジ  ▲レッドファルクス  ☆レッツゴードンキ  △スノードラゴン  △ヒルノデイバロー

「スポニチ平成29年3月26日付け掲載」

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