■東京11R・天皇賞・秋■ダイワメジャー、スウィフトカレントのサンデーサイレンス産駒ワンツーで決着したのが10年前。以後の優勝馬の父馬を列記するとオペラハウス、タニノギムレット、ミラクルアドマイヤ、スペシャルウィーク、ジャングルポケット、キングズベスト、ハーツクライ、ディープインパクト、そして昨年のラブリーデイの父キングカメハメハとなる。この10年で2頭の優勝馬を送り出した種牡馬はいないのだが、今年はディープインパクトが6頭出し。無政府状態に終止符を打つ構えだ。本命エイシンヒカリにはどうしてもサイレンススズカの姿を重ね合わせたくなる。サイレンススズカはサンデーサイレンス産駒が牡馬クラシックと縁がなかった第3世代から現れた異端の逃げ馬だったが、エイシンヒカリもまた、種牡馬ディープインパクトが現3歳までの6世代で唯一、牡馬クラシックで馬券に絡めなかった“特異年”の2011年生まれ。同期にはこの父の産駒で初めての本格的な大物スプリンターといえるミッキーアイルもいる。徹底先行のレーススタイルを含めて、この世代の牡馬にはイレギュラーなDNAが発動したと解釈すべきだろう。上位拮抗のディープインパクト産駒から突出することの難しさは、図らずも牡馬3冠を分け合った3歳世代によって実証されたばかりだが、ある意味で変異種に近いこの馬には規格外の高みに上り詰める可能性がある。世界王座奪還級の大パフォーマンスを期待したい。 ◎エイシンヒカリ ○アンビシャス ▲モーリス ☆リアルスティール △ロゴタイプ △ステファノス |
「スポニチ平成28年10月30日付け掲載」