■東京11R・ヴィクトリアマイル■

 世代限定G1で最低でも連対実績のある馬、そうでなければフジキセキ産駒、という歴代優勝馬の必要条件は、節目の10回目だった昨年も継続された。連覇を狙うフジキセキ産駒ストレイトガールは、自身のJRA牝馬G1制覇の最高齢記録更新にも挑むことになる。先の天皇賞では史上初めて8歳馬のカレンミロティックが連に絡んで波乱を呼んだように、加齢による戦力減は個体差が大きい。関係者が現役続行を決断した以上は、相応の成算があると見ておくべきだろう。
 “最高齢記録”といえば、先週のNHKマイルCで4着に健闘したダンツプリウスは、父のブライアンズタイムが27歳で種付けした「国内最高齢種付け」の重賞ウイナーだった。皐月賞馬ディーマジェスティの母の父となった先月は「母の父」として月間重賞3勝、サンデーサイレンスより1歳年長というレジェンドが今なお、父としてスピードの絶対値勝負のマイルG1で“現役”の存在感を示したのだから凄い。
 昨年5着のカフェブリリアントはブライアンズタイム産駒。実績的には“基準外”の馬なのだが、ここは再び火がついた印象もある父のバイタリティーに乗ってみたい。ちなみに父が出した2頭の古牝馬G1ウイナー、ファレノプシスとレインボーダリアは、どちらも2度目の挑戦でエリザベス女王杯のタイトルを手に入れた。敗戦を糧にする反発力こそ、父の産駒の神髄といえる。「母の父ブライアンズタイム」のマジックタイムが本線。

◎カフェブリリアント  ○マジックタイム  ▲ストレイトガール  ☆ショウナンパンドラ  △スマートレイアー  △レッツゴードンキ

「スポニチ平成28年5月15日付け掲載」

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