■京都11R・天皇賞・春■ディーマジェスティの皐月賞制覇によって、種牡馬ディープインパクトは全部で22レースあるJRA平地G1のうち15レースまでを制したこととなった。残り7レースのうち、開発途上のダート部門を除いた芝の5レースでは最低でも3着を確保している。どうしてもスペシャリストが幅を利かす分野では突き抜けるまで至らずにここまできたわけだが、特に3000m級に関しては必要以上に苦手意識がクローズアップされているような気がしないでもない。10年前のこのレースで樹立した3200m3分13秒4のレコードは今なおアンタッチャブル。数字の上では日本競馬史上“最速”のステイヤーなのである。産駒にもその資質が伝わらないはずはないだろう。本命サトノノブレスは菊花賞2着馬。春の天皇賞は2年ぶりの挑戦となる。0秒5差8着に終わった4歳時からの戦力アップを見込めば勝負になる計算だ。母の父としてのトニービンが出したG1勝ち馬は芝選手権部門のハーツクライ、アーネストリー、ダートのアドマイヤドン、トランセンド、牝馬のアドマイヤグルーヴ、短距離のカレンチャンと多彩だが、共通するのは晩成傾向にあること。サトノノブレスの場合も6歳を迎えてステイヤーとしてひと皮むける可能性は十分にある。父の皐月賞攻略を母の父としてサポートしたのは90年代3大種牡馬の一翼を担ったブライアンズタイムだった。今度はこの母の父がかつてのライバルの後継ぎに手を貸す順番だ。 ◎サトノノブレス ○キタサンブラック ▲トゥインクル ☆フェイムゲーム △シュヴァルグラン △アルバート △ゴールドアクター |
「スポニチ平成28年5月1日付け掲載」