■阪神11R・桜花賞■

 昨年の2歳リーディングは例年通りのロケットスタートを決めたダイワメジャーが、これまた例年通りの追い込みを見せたディープインパクトを二枚腰で振り切り、産駒デビュー5年目にして初のタイトルを手に入れた。その原動力となったのはいうまでもなくメジャーエンブレム。仮に同馬の獲得賞金約9400万円がなければ、父は前4年同様に常勝ディープインパクトに差し切られていた計算で、統計面からも誤算を引き起こした遺伝的イレギュラーの産物という見方ができるだろう。
 種牡馬ダイワメジャーの“新種”と考えられるメジャーエンブレムは恐らく、自力で好位勢を壊滅させたクイーンC同様のタイトな逃げを打つ。昨年の2歳リーディングさならがらの展開に持ち込んでしまえば、ここでも過去5年で4勝2着3回という圧倒的な実績を誇るディープインパクト産駒は追い込み届かず、というのが読み筋だ。
 逆転があるとすれば切れよりも持続型。ジュエラーは皐月賞、ドバイワールドCを含め、2000mで6戦不敗を通したヴィクトワールピサの初年度産駒で、血統的にはもう1回り大きいギアを隠し持っている可能性がある。父子2代の皐月賞馬でもある父だけに、娘もまた3冠初戦が最初の勝負どころだ。しばしば父系の“鮮度”がモノを言う牝馬クラシック。姉2頭(ワンカラット=09年4着、サンシャイン=12年10着)の雪辱を期待してみる。連穴候補も血統的な持久力重視。

◎ジュエラー  ○メジャーエンブレム  ▲ウインファビラス  ☆ラベンダーヴァレイ  △シンハライト  △デンコウアンジュ  △ブランボヌール

「スポニチ平成28年4月10日付け掲載」

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