■中山10R・有馬記念■ゴールドシップがオグリキャップになれるか、というのが今年の有馬記念のテーマのひとつだが、突き詰めていけば両者の間にはかなりの温度差がある。明らかに心身両面でピークを過ぎ、悲壮感さえ漂っていたオグリキャップはまさにラストランの最後の3ハロンだけ、あたかも結界が張られたような神懸かりの勝負強さを発揮したわけだが、ゴールドシップの場合は6歳を迎えてなお、超長距離部門では他の追随を許さない第一人者。3年前の優勝馬にして前2年の3着馬に求められているものは“復活”ではなく“本気”だろう。 父ステイゴールドは引退レースとなった7歳暮れの香港ヴァーズでG1初制覇を果たし、母の父メジロマックイーンも結果的に現役最終戦となった6歳秋の京都大賞典をレコードで圧勝している。父と母の父が共通するオルフェーヴルが2年前に8馬身差の大パフォーマンスを演じたのは記憶に新しい。「黄金配合」が最後の最後に一際輝きを増す「大団円配合」であることは週中のコラムでも強調した通りだが、仮に引退の花道を勝利で飾れなくても、それはそれで絵になってしまうキャラクターなのが不安材料といえなくもない。 本命は“復活”に向けて苦闘を続けた昨年のダービー馬ワンアンドオンリー。父のハーツクライがディープインパクトに国内最初で最後の土をつけたのも4歳時の有馬記念だった。祖母の半弟ノーリーズンの皐月賞制覇は15番人気。中山コースならではの穴血統から強振してみる。 ◎ワンアンドオンリー ○ゴールドシップ ▲キタサンブラック ☆アドマイヤデウス △アルバート △リアファル |
「スポニチ平成27年12月26日付け掲載」