■京都11R・エリザベス女王杯■

 先週のファンタジーSでは出走4頭が1着から4着を占めたように、ディープインパクト産駒に牝馬優位の傾向があるのは事実。もちろん“劣勢”の牡馬部門でも5世代で2頭の日本ダービー馬を出しているのだから、これはぜいたくな悩みというべきだが、今のところ種牡馬ディープインパクトは後継種牡馬よりもいかに優秀な“後継牝馬”を残すかに力点を置いているようにも映る。かつてのパーソロン、ノーザンテーストにもそんなところがあったし、ディープインパクト自身、サンデーサイレンスが死の1年前に種付けした第11世代だった。利己的遺伝子論的な観点からいけば、生産部門での共食いが不可避となる牡馬の大物は、自身が第一線を退く時期まで温存しているという仮説も成り立つだろう。
 というわけで今週も「牝馬のディープインパクト」は4頭出し。連覇に挑むラキシスは母の父ストームキャットのG1ニックスを内蔵する近未来の名繁殖候補でもある。ちなみに「母の父ストームキャット」の日本におけるデビュー作は、引退レースとなった15年前のエリザベス女王杯を快勝したファレノプシス。この母の父は短距離王ロードカナロアのスプリンターズS&香港スプリントのダブル連覇もアシストした。父の牝馬ではジェンティルドンナ、ヴィルシーナに次ぐ3頭目の偉業達成のお膳立ては整っている。雪辱を期すヌーヴォレコルトが本線だが、道悪の穴で重血統のタガノエトワールとノボリディアーナまで。

◎ラキシス  ○ヌーヴォレコルト  ▲タッチングスピーチ  ☆マリアライト  △スマートレイアー  △タガノエトワール  △ノボリディアーナ

「スポニチ平成27年11月15日付け掲載」

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