■中山11R・皐月賞■3戦全勝、唯一の重賞2勝馬であるサトノクラウンは実績的に抜けた存在ともいえるのだが、血統的には全幅の信頼を寄せにくい面がある。同馬はグレード制導入の84年以降、2着(ビワハヤヒデ=93年)が最高着順という持込馬。もちろん、第一義となる母馬の購入時には“胎児”の父馬の血統も吟味されているわけだが、3歳違いの全姉ライトニングパールが1200mの英2歳G1勝ち馬だったことから、弟がクラシックタイプに出たことは生産者サイドにとって恐らく誤算に近い。「23歳」という父マルジュの種付け時の年齢も、こと“皐月賞馬の父”としては先例のない高齢。血統的な経験則の通用しない大物である可能性とともに、牡馬の第1冠では取りこぼしの危険性もはらんでいるという読みだ。初めて桜花賞馬を出せなかった5回目のクラシックイヤーは、逆に種牡馬ディープインパクトの転機になる可能性がある。過去4世代が逃してきた“鬼門”のタイトル奪取のチャンス到来だろう。2択の本命はダノンプラチナ。打たれ強さ重視の5代アウトブリードで、トライアルの敗戦は大一番への布石。“中山の帝王”マツリダゴッホと3代母を共有する牝系の血がコース攻略を後押しする。「母の父ストームキャット」のG1ニックスを内蔵するリアルスティールとのワンツーが大本線。3頭出しで対抗する“全兄”ブラックタイド、ステイゴールドの甥にあたるベルーフの反逆の血にも要注意。 ◎ダノンプラチナ ○リアルスティール ▲キタサンブラック ☆ベルーフ △サトノクラウン △タガノエスプレッソ |
「スポニチ平成27年4月19日付け掲載」