■中山10R・有馬記念■

 エピファネイアが4馬身差圧勝のジャパンCで獲得した128ポンドのレーティングは、凱旋門賞、BCターフ、英ダービー、ドバイシーマクラシックも含めた本年度の芝2400m級レースにおける世界最高値。父のシンボリクリスエスは有馬記念連覇を果たした今のところ最後の馬で、引退レースとなった2勝目はレコードだった。初体験のグランプリコースにも血統的な適性は十分。父子2代の大楽勝まで考えられるのだが、その一方でどうにも引っかかるのが母の父スペシャルウィークが引きずるトラウマだ。
 99年の有馬記念、グラスワンダーとの伝説的な接戦の末にミクロの差で敗れたスペシャルウィークは、父としても女傑ブエナビスタを擁して挑んだ4年前に再び“鼻差負け”を喫している。競走馬、父、母の父という3つの立場で完全制覇を果たしたジャパンCとは対照的なヒキの弱さが、ここ一番で足かせになるおそれなきにしもあらず。今回の読みは、2度あることは…の方に傾いた。
 ジャスタウェイはマイル部門で130ポンドのレーティングを持つ世界チャンピオン。エンターテインメントの世界で名を成したオーナーならではのポリシーというべきか、ジャンルも国境も越えた“戦う王者”は、興行としての日本競馬を盛り上げた2014年の「MVP」である。7頭出しディープインパクト産駒包囲網は“キラー属性”発動のトリガー。父子2代の返り討ちで競走生活を締めくくる。ハーツクライ固めが穴。

◎ジャスタウェイ  ○ワンアンドオンリー  ▲ウインバリアシオン  ☆ゴールドシップ  △エピファネイア

「スポニチ平成26年12月28日付け掲載」

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