■京都11R・菊花賞■

 ハーツクライ産駒にとっての3歳秋が父の現役時同様、古馬戦線での大ジャンプに向けた屈み込みの時期だとすれば、ワンアンドオンリーの秋初戦の着差は額面通りに受け止める必要が出てくる。ただし、3000mの距離への不安は全くない。母の父タイキシャトルは歴代最強クラスのマイラーだが、その構成血脈はむしろスタミナ寄り。少なくとも距離克服の足かせにはならないだろう。スプリンターズSのスノードラゴン、秋華賞のショウナンパンドラと、この秋のG1は“血統的リベンジ”が続いた。12年前、発馬直後に落馬という失態を演じた祖母の半弟ノーリーズンの借りを返す可能性は十分にある。
 3冠に挑んだ11年前、ザッツザプレンティの奇襲に屈した(0秒2差3着)種牡馬ネオユニヴァースの悔恨の深さもまた、テーマ?に合致する。今回はサウンズオブアースとヴォルシェーブの2頭出し。特に3歳6月に実質トップハンデでダービーコースの古馬1000万特別を勝った後者のキャリアは不気味で、最後の1冠にピタリとピークを合わせてきた印象だ。ディープインパクトの姉である母ヴェイルオブアヴァロンからも父子合作の3冠達成には強力なアシストが期待できる。単の狙いはこちらから攻めてみたい。“対ハーツクライ”のコンプレックスを一掃したディープインパクト産駒は、京都コース適性の高さを含めて今週も要注意。超大穴なら最強の菊花賞サイヤーでもあるサンデーサイレンス3×3のミヤジジャスパー。

◎ヴォルシェーブ  ○サウンズオブアース  ▲ワンアンドオンリー  ☆ミヤジジャスパー  △トーセンスターダム  △サトノアラジン  △ワールドインパクト

「スポニチ平成26年10月26日付け掲載」

[back]