■阪神11R・宝塚記念■

 宝塚記念は現在、JRAで行われている非世代限定の芝G1・11レースのうちで唯一、連覇はおろか2勝した馬もいないというリピーターの鬼門。これには様々な理由が考えられるが、突き詰めていけば春秋の海外遠征がトップクラスの現実路線として恒常化している昨今、1年周期で夏場にピークを設定するのは想像以上に難しいということなのだろう。
 史上初の偉業に挑むゴールドシップは自身を含めて過去5年で4勝、種牡馬単位ではすでに2度の“連覇”を達成しているステイゴールド産駒。ちなみにグレード導入以降、種牡馬単位のV2は他に89年オサイチジョージ、90年イナリワンのミルジョージ、97年マーベラスサンデー、98年サイレンススズカのサンデーサイレンスの2例しかないのだから、いかに種牡馬ステイゴールドの宝塚記念属性が突出したものであるかがわかる。高温多湿に時期に格別の耐性がある「夏血統」でもあるということだ。
 対ステイゴールド産駒、という観点からV2ストッパーの可能性を探るならメイショウマンボ。99年に3着ステイゴールドを10馬身ちぎり捨てた母の父グラスワンダーは、種牡馬としても11年のアーネストリーで史上初の父子制覇を成し遂げた。種牡馬ステイゴールドも一目置く、というより幾許かのコンプレックスを抱える?宝塚記念のシンボル的スターの血脈が大逆転の切り札となる。母がステイゴールドのいとこにあたるフェイムゲーム、2代制覇がかかるホッコーブレーヴ、ジェンティルドンナまで。

◎メイショウマンボ  ○ゴールドシップ  ▲フェイムゲーム  ☆ホッコーブレーヴ  △ジェンティルドンナ

「スポニチ平成26年6月29日付け掲載」

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