■東京11R・オークス■

 桜花賞に続く祖母ベガとの隔世2代制覇に挑むハープスター。能力的な傑出度については今さら言及する必要もないだろうが、レッドリヴェールのダービー挑戦によって完全な一強状態となった背景には、この世代のディープインパクト牝駒の意外な伸び悩みがある。G1多頭数出しが定番の父だが、桜花賞に続いてハープスター以外の産駒は出走ラインに届いていない。逆の見方をすれば、ハープスターは4世代目にして突如、先鋭化した種牡馬ディープインパクトの一点豪華主義の産物ということ。凱旋門賞を展望するレベルの大物を捻出するには、不動のチャンピオンサイヤーをもってしても相応の代償を支払わなければならないということなのかもしれない。
 種牡馬単位の団体戦ならゼンノロブロイが優位に立つ。4年前に同着優勝のサンテミリオン、3着アグネスワルツ、4着アニメイトバイオで掲示板ジャックに肉薄したオークス御用達サイヤー。牝馬の2冠目には距離適性だけでなく、成長曲線のピークもピタリと合っており、桜花賞からメンバー総入れ替えの3頭出しとなった。良血度では5年前の優勝馬ブエナビスタの半妹サングレアルが抜けているが、昨年の5着馬フロアクラフトの半妹バウンスシャッセ、北米G1・3勝のアイランドファッションの子パシフィックギャルと、フラワーCの1、2着馬もそれぞれに強調材料がある。馬券の軸には5戦着外なしの安定性を買ってパシフィックギャルを抜擢だ。

◎パシフィックギャル  ○ハープスター  ▲バウンスシャッセ  ☆サングレアル

「スポニチ平成26年5月25日付け掲載」

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