■京都11R・天皇賞・春■週中のコラムでも書いた通り、昨年の優勝馬の父ステイゴールド、同じく2着馬の父ディープインパクトと4着馬の父ハーツクライがそれぞれに3頭の手駒を送り込んだ今回の天皇賞は、超長距離部門における種牡馬単位の団体戦という見方もできる。ちなみにサンデーサイレンス産駒が1〜3着を占めた06年を最後に、同じ種牡馬の産駒が2頭以上馬券に絡んだことはない。もちろん“ワンツー”を馬券的なNGに指定する手はあるが、このジャンルにもサンデーサイレンス以来の独裁者的種牡馬が現れていい時期と思える。「産駒が3000m以上未勝利」という種牡馬ディープインパクトだが、前記06年に3分13秒4の大レコードを樹立した史上最強のステイヤーでもある。むしろ京都3200mでは最も信頼度の高い血脈といってもいいだろう。キズナは94年の優勝馬ビワハヤヒデ、96年の2着馬ナリタブライアンのいとこ。母系からも超長距離戦への耐性は十分で、いとこの子であるラストインパクト、ベガの同族という旬の母系のサトノノブレスを引き連れて父の天皇賞をそのまま再現して見せる可能性もある。 対ディープインパクト軍団という観点から怖いのはフェイムゲーム。母はステイゴールドのいとこにあたり、図らずも血統的には父ハーツクライとの“2・3位連合”が結成されている。祖母は父としても母の父としても優勝馬を出した春天御用達種牡馬サッカーボーイの全妹。穴ならこの馬だ。 ◎フェイムゲーム ○キズナ ▲サトノノブレス ☆ラストインパクト |
「スポニチ平成26年5月4日付け掲載」