■中山10R・有馬記念■

 有馬記念が非世代限定で争われている以上、過去の優勝馬が複数出走してくることは今後もあり得るのだが、その2頭が父も母の父も共通する同配合となると、今回が最初で最後のケースになる可能性大。ついに実現した“黄金配合”の直接対決は、そのままグランプリ血統としての父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンの絶対的なアドバンテージの証明である。
 血統面から一騎打ち以外の結論を導くのは難しいのだが、かすかな不安は2強のメンタル。オルフェーヴルにとって今年の凱旋門賞は恐らく、競走生活を通じて初めて「負け」を自覚したレースだった。規格外の強さの源泉でもあった反骨精神まで萎えてしまった危険性は否定できないようにも思う。一方のゴールドシップもまた、前走のジャパンCでは競走生活を通じて初めてレースを投げてしまった。父の積み上げたG1・2着は巧妙な手抜き?の副産物でもあった。悪い意味で血が目覚めたとすれば、鞍上スイッチや馬具装備の即効性には疑問符もつく。
 大穴ならタマモベストプレイ。09年のドリームジャーニーと合わせ、過去4年で3勝という最強の有馬記念サイヤーとは、3代母ロイヤルサッシュを共有する同族であるばかりでなく、3代血統表の大部分が重なる“隠れステイゴールド”ともいうべき血統構成の馬で、グランプリコースに特異な適性を示す可能性なきにしもあらず。第三の馬ナカヤマナイトを交えた“ステイゴールド尽くし”の軸に据えて強振してみる。

◎タマモベストプレイ  ○オルフェーヴル  ▲ゴールドシップ  ☆ナカヤマナイト

「スポニチ平成25年12月22日付け掲載」

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