■阪神11R・ジャパンCダート■世紀の変わり目に創設されたJCダートは14回目の今年、国際招待競走としての歴史にピリオドを打つ。ウイングアローがレコード勝ちした第1回、無名に近い米国馬ロードスターリングの先行力に冷や汗をかかされたのがつい昨日のようだが、あれから13年の歳月が流れ、日本のダート競馬は血統面を含めて着実かつユニークな進化を遂げた。第1回ではフルゲート16頭のうち3頭に過ぎなかった「父内国産馬」は今回、5頭出しのキングカメハメハ産駒を筆頭に11頭を占める。人工素材馬場の出現により“非芝コース”部門は世界的な迷走が続く。ガラパゴス化を逆手に取ったこの国独自の「ダート血統」が主導権を握る日が来ないとも限らないだろう。最後の招待馬パンツオンファイアは独自路線にかじを切る日本のダート競馬の試金石ともいえる。第2回のリドパレス、第6回トータルインパクトといった最強クラスとの比較では格下だが、シアトルスルー(3×4)とセクレタリアト(4×5)の3冠馬タッグに加え、ミスタープロスペクター(4×4)、バックパサー(5×5×5)と、北米ダート競馬黄金時代の名馬と名種牡馬が凝縮された5代血統表は壮観の一言で、母が内蔵する“穴のリボー系”キートゥザミント4×3も不気味。帰ってきた名手ゲイリー・スティーヴンスの手綱で右回りのハンデを相殺すれば、最強布陣の日本勢にひとアワ吹かせる可能性なきにしもあらずだ。 ◎パンツオンファイア ○ホッコータルマエ ▲ベルシャザール ☆ワンダーアキュート △ローマンレジェンド |
「スポニチ平成25年12月1日付け掲載」