■京都11R・エリザベス女王杯■

 現在の女王陛下であるエリザベス二世には競走馬のオーナーブリーダーとしての顔もある。この夏のロイヤルアスコット開催では所有馬のエスティメイトが伝統の長距離G1ゴールドCを制し、持ち馬の36年ぶりの欧州G1制覇として話題となったが、ディープインパクトの3代母ハイクレアもまた女王陛下の勝負服で走った馬である。同馬が英1000ギニーと仏オークスに優勝した1年後の75年、エリザベス二世の来日を記念して改称されたこのレースは、種牡馬ディープインパクトにとって最も血統的な因縁の深いタイトルといえるかもしれない。
 昨年の2着馬ヴィルシーナを筆頭に今回も3世代4頭出しの大攻勢。01年の優勝馬トゥザヴィクトリーの姪にあたるデニムアンドルビー、ダービー馬と桜花賞馬を出した最強ニックスとして注目の「母の父ストームキャット」のラキシス、ラストタイクーン系の母の父から大レースでの意外性を継承したマルセリーナまで、どの馬にも勝つチャンスは十分。上位独占の可能性もあるだろう。
 強固な“ライン”を崩すとすれば現実に昨年、ヴィルシーナとピクシープリンセスをネジ伏せたレインボーダリア。前年の覇者は通算〔3.3.1.1〕で勝率3割7分5厘、連対率は7割5分に跳ね上がる。母の父ノーザンテーストはメジロドーベル(98、99年優勝)の3代父にしてアドマイヤグルーヴ(03、04年優勝)の祖母の父という“エリザベス女王杯連覇”の仕掛け人的血脈だ。

◎レインボーダリア  ○マルセリーナ  ▲ヴィルシーナ  ☆デニムアンドルビー  △ラキシス

「スポニチ平成25年11月10日付け掲載」

[back]