■東京11R・天皇賞・秋■

 東京競馬場の芝コースは土曜朝の段階で不良発表だった。日曜は一転、台風一過の快晴予報だが、馬場コンディションがどこまで回復するかは流動的。少なくともレコード級の高速決着にはならないだろう。
 連覇に挑むエイシンフラッシは上がり32秒台の切れ者だが、その父キングズベストは“雨のキングカメハメハ”と同じキングマンボ系で、ドイツのセントレジャーを制した母ムーンレディからも荒れ馬場を厭わない心身両面のスタミナを継承している。意外に人気が割れた印象だが、馬場悪化で評価を下げる必要は全くなく、馬券的にはむしろ妙味が出てくるともいえる。
 本命トウケイヘイローは大楽勝の札幌記念が示す通りの道悪巧者。この資質はミルジョージ、ノーザンテーストと、タフネスの権化が2代続けて配された母ダンスクィーンに由来するものと思われるが、こちらは逆に馬場が乾いても重賞3連勝の勢いは削がれない。6年前に初年度産駒が驚異的な勝ち上がり率を記録した父ゴールドヘイローは、昨今のサンデーサイレンス後継サイヤー発掘ブームの先駆け的存在。JRA重賞勝ち馬は今のところトウケイヘイローのみだが、94年のネーハイシーザーしかり、09年のカンパニーしかりで、この手の一子相伝型が脚光を浴びるのも秋の天皇賞の独自性だ。大穴なら10Fの鬼ジャイアンツコーズウエイ産駒のアンコイルド、BCクラシック馬カーリンの同族レッドスパーダを交えての前残り決着。

◎トウケイヘイロー  ○エイシンフラッシュ  ▲アンコイルド  ☆レッドスパーダ

「スポニチ平成25年10月27日付け掲載」

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