■阪神11R・宝塚記念■

 ステイゴールドを買うかディープインパクトを買うか。血統面から突き詰めていけば今回の宝塚記念は、この二択がすべてといってもいいだろう。
 前4年で3勝を挙げ、グレード制導入後の最多勝タイに並んだ種牡馬ステイゴールドは、大将格のオルフェーヴルを欠いてもなおの3頭出し。週中からの降雨も相対的にプラス材料で、単独トップの4勝目が視野に入っている。
 対する種牡馬ディープインパクトのアドバンテージは競走馬としての圧勝歴だけ。種牡馬として唯一の宝塚記念実績は昨年のマウントシャスタ(5着)だが、同馬はこのレースではレアな3歳馬だった。古馬の参戦は今回が初めてという点は押さえておきたい。逆の見方をすれば、宝塚記念における種牡馬ステイゴールドの天下はディープインパクトの本格参入と同時に終焉を迎える可能性もあるということだ。
 本命トーセンラーは菊花賞連対時の馬体重が436キロで前走の天皇賞は460キロ。身を削って本格化をたどるディープインパクト産駒には珍しく、馬体の成長をパワーアップに直結させてきた。同族(3代母の兄)でもあるリファールを4×4でインブリードされた血統構成は、芸術的ともいわれたエルコンドルパサーの配合を想起させる。4歳限りで競走馬としての可能性を封印した父が種牡馬として初めて迎える5歳シーズン。DNAには2度目のピークが仕込まれていても不思議ではない。

◎トーセンラー  ○ジェンティルドンナ  ▲ダノンバラード  ☆ゴールドシップ

「スポニチ平成25年6月23日付け掲載」

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