■東京10R・ダービー■

 初めてそれと意識してダービーを見たのはタケホープが勝った、というよりハイセイコーの敗北が子供心に強烈なトラウマを植えつけた第40回。第50回はミスターシービーの“破壊力”に驚嘆し、第60回はきょうお披露目が予定されているウイニングチケット=柴田政人騎手の悲願達成に拍手を送った。第70回のネオユニヴァースはサンデーサイレンス産駒として初の2冠制覇。史上初めての外国人騎手によるダービー制覇でもあった。あれから10年。回次の節目に特別な意味はないのだが、個人的には日本ダービー史が“過半数”となった点で感慨深い5度目のキリ番ダービーである。
 本命キズナの父ディープインパクトは第72回の優勝馬にして昨年の優勝馬ディープブリランテの父。2歳重賞と縁がなく「3年目のジンクス」が取りざたされた第3世代だが、すでに桜花賞とオークスで4頭の産駒が馬券に絡んだようにクラシックでの強さは不変だった。本馬は15年前の桜花賞馬ファレノプシスの半弟で、第61回日本ダービーを圧勝したナリタブライアン、第60回で前出ウイニングチケットと死闘を演じたビワハヤヒデ(2着)と祖母を共有するいとこの間柄。舞台が大きければ大きいほど輝きを増すG1ファミリーのDNAにも信頼を寄せられる。2冠を狙うロゴタイプは父からスタミナと“運”を継承した。もう1頭のG1馬マイネルホウオウは6代母の父が第2回の優勝馬カブトヤマ。最後のダービーに懸けるアグネスタキオン産駒2頭も要注意。

◎キズナ  ○ロゴタイプ  ▲マイネルホウオウ  ☆アクションスター  △ペプチドアマゾン

「スポニチ平成25年5月25日付け掲載」

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