血統は語る
■東京11R・ジャパンC■
今年のジャパンCはまず、アウェーでのリターンマッチを受諾した凱旋門賞馬ソレミアの心意気に敬意を表したい。ジャパンCにおける当該年の凱旋門賞馬の成績は、88年トニービン5着、89年キャロルハウス14着、93年アーバンシー8着、96年エリシオ3着、99年モンジュー4着、そして昨年のデインドリームが6着。率直に言って割に合わない戦いであり、昨年のデインドリームは周知の通り、吉田照哉氏がすでに所有権を持っていた。いわば徒手空拳での来日は99年のモンジュー以来となるわけだ。ちなみにソレミア同様に凱旋門賞をフロック視されていた93年のアーバンシーは、後にガリレオ、シーザスターズの母として歴史的名牝の仲間入りを果たした。ソレミアの場合もここで芝2400mの持ち時計をいきなり5秒以上詰めるイメージは沸かないが、繁殖牝馬としてアーバンシー級に化ける可能性はなきにしもあらずだろう。
99年の凱旋門賞馬モンジューは今回のソレミアと同じく、日本競馬の夢を砕いた最強の敵役の立場で来日し、スペシャルウィークの4着に敗れた。恐らくジャパンC史上、最もリスペクトすべき敗者はこの春、16年の生涯を閉じたが、種牡馬としても過去5年で延べ4頭の産駒を送り込み、リベンジに執念を燃やし続けている。今年のモンジュー産駒マウントアトスは半兄に英ダービー2着のザグレイトギャツビー、半弟にパリ大賞典勝ちのインペリアルモナークがいる良血。父の遺志を継ぐ“5度目の正直”に懸けてみた。
◎マウントアトス
○ルーラーシップ
▲オルフェーヴル
☆ビートブラック
△ジェンティルドンナ
△ソレミア
「スポニチ平成24年11月25日付け掲載」
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