■京都11R・菊花賞■

 皐月賞馬にして出走馬中ダービー最先着馬というゴールドシップは、言うまでもなく実績的に1頭抜けた存在。昨年の優勝馬オルフェーヴルと同配合という血統からも普通に考えれば死角はないのだが、週中のコラムでも触れたように、今年の「3冠連対サイヤー」が父ステイゴールドと牝馬3冠完全制圧のディープインパクトの2頭しかいないという血統的寡占状態がどうにも引っかかる。
 スティルインラブが3冠牝馬となった03年も秋華賞までは桜花賞2着のシーイズトウショウ(父サクラバクシンオー)以外、サンデーサイレンス産駒が1、2着を独占していたのだが、最後の1冠ではダンスインザダーク産駒の伏兵ザッツザプレンテが栄冠をさらった。いささかオカルトチックながら血の偏りには相応の抑止力が作用するもの。今回の3冠牝馬イヤーも思い切って“第三の種牡馬”を軸に据えてみた。
 本命スカイディグニティの父ブライアンズタイムは94年のナリタブライアン、95年のマヤノトップガンで連覇の実績がある90年代最強の菊花賞サイヤー。牡馬クラシックとは02年ダービーのタニノギムレット以来、9世代も縁が切れていたのだが、最強のアンチエージング血脈、母の父ノーザンテーストとの温故知新タッグで息を吹き返した。実に17年ぶりの“菊3勝目”には、くしくもそのノーザンテーストが保持する20年連続重賞制覇の国内タイ記録もかかっている。

◎スカイディグニティ  ○ゴールドシップ  ▲マウントシャスタ  ☆コスモオオゾラ  △ラニカイツヨシ  △ベールドインパクト

「スポニチ平成24年10月21日付け掲載」

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