■中山10R・有馬記念■

 周知の通り、当該年の3冠馬の有馬記念成績は圧勝(シンボリルドルフ、ナリタブライアン)2回と2着(ディープインパクト)1回。ディープインパクトの場合はデビュー以来の連勝ストップということで、連対確保というよりはズシリと重い敗戦だったわけだが、負けた相手のハーツクライは翌春にワールドクラスの能力を実証した。
 今回のオルフェーヴルも負けるとすれば初対戦の異世代にハーツクライ級が潜んでいたケース、ということなるのだが、ここは順当に史上3度目の「3歳4冠」達成が濃厚だろう。一昨年の優勝馬ドリームジャーニーの全弟という血統背景はグランプリコースへの潜在的な適性を示唆するもの。G1級では春の天皇賞を制したモンテプリンス&モンテファスト兄弟以来、四半世紀以上の空白を埋める全兄弟制覇で絆の年を締めくくる。
 こと有馬記念においてのブエナビスタには、鼻差でラストランを飾れなかった父の影がつきまとう。スケジュールやコース設定に音を上げるクラスの馬ではないだけに、2年連続の惜敗は宿命といった印象さえある。たとえ「3年連続」でも、それはそれで血統的には納得の幕引きだ。
 史上最強世代、だったはずの4歳からはグランプリ初参戦の2頭をピックアップ。10年前の優勝馬マンハッタンカフェ産駒のヒルノダムールは、過去の穴パターンに合致するフランス帰り初戦。ローズキングダムは珍しく大敗が続いた後だけになおさら、バラ一族由来の“G1・2着力”が怖い。

◎オルフェーヴル  ○ローズキングダム  ▲ヒルノダムール  ☆ブエナビスタ

「スポニチ平成23年12月25日付け掲載」

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