■東京10R・ジャパンC■

 90年代最後のジャパンCに参戦したモンジューは、凱旋門賞でエルコンドルパサーを下したばかりの最強ヒールだったのだが、結果的にはこの国の「ダービー馬」の強さを実証する何とも豪華なかませ犬となった。その点、共有オーナーに国内最大手の生産牧場代表が名を連ねる今回のデインドリームには敵役としての印象が薄いのだが、日本馬の挑戦を退けた現役世界王者という立場は12年前のモンジューと変わりはない。09年エリザベス女王杯4着のシャラナヤで「カク外の父」としても実績のある父ロミタス、高松宮記念連覇のキンシャサノキセキと共通の3代母レイディベリーからも日本のチャンピオンコースへの適性がないはずはなく、少なくともモンジュー以上のパフォーマンスは発揮できるだろう。同時に、それでも確勝級とは言えないのがこの国の芝2400m部門の層の厚さと思っている。国内残留組から見れば一撃で世界チャンピオンに上り詰める舞台設定が整ったということだ。
 ブエナビスタは12年前にモンジューを一蹴したスペシャルウィークの産駒。英3冠馬ニジンスキーのインブリードが心身両面のスタミナ源で、超絶レコードで決着した天皇賞の反動は心配ない。父子2代の「凱旋門賞馬キラー」として歴史に名を刻む。ヴィクトワールピサにとっては渡仏しながらエントリーできなかった凱旋門賞の延長戦。ダービー馬にしてダービーサイヤーの父ネオユニヴァース、無類の東京巧者だったアサクサデンエンの弟という血統背景から東京コースが鬼門とは思えない。

◎ブエナビスタ  ○ヴィクトワールピサ  ▲デインドリーム  ☆トゥザグローリー  △ペルーサ  △オウケンブルースリ

「スポニチ平成23年11月27日付け掲載」

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