■東京11R・安田記念■

 プレレーティング最上位のビューティーフラッシュは、ジャパンCに2年連続で出走したゴーランの産駒。再来日も父子2代というわけだが、暮れの香港マイルから3連勝の戦歴に見るとおり、穴人気で失速した昨年からのパワーアップは明白だ。母の父フォルクスラードから受けたグリーンデザート〜ダンチヒ血脈は、90年代後半から隠然たる影響力を示してきた安田記念のマストアイテム。今年は真価発揮を期待していい。
 安田記念は「直子」のダイワメジャーに先んじて「孫」のツルマルボーイが勝ってしまったように、もともと種牡馬サンデーサイレンスが苦手にしていたG1のひとつ。今のところ種牡馬ディープインパクトのベクトルは、この偉大な父の弱点攻略に向けられているようで、それは牡牝の2冠が終了して一層明確になった印象もある。古馬マイル部門制圧に送り込んだ若き刺客、リアルインパクトには大いに注目すべきだろう。斤量3キロ減をそのままタイム短縮に直結できれば十分に争覇圏だ。
 もう1頭の香港馬サムザップの父は97年の高松宮杯(当時)優勝馬シンコウキング。種牡馬としてニュージーランドで花開いたこの父は、オープン特別勝ちを含め連対率8割5分7厘(7戦3勝2着3回)という東京巧者でもあった。初コースの立ち回りはきっとDNAに刷り込まれている。血統的親日派?香港勢ワンツーが本線。牡牝の当コースG1馬を押さえに回す。

◎ビューティーフラッシュ  ○サムザップ  ▲アパパネ  ☆リアルインパクト  △ジョーカプチーノ

「スポニチ平成23年6月5日付け掲載」

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