■中山10R・有馬記念■

 話題性では衝撃のルーキー、ディープインパクトに一歩譲ったとはいえ、種牡馬単位で見れば2010年はキングカメハメハの年だった。最年長が4歳世代という実働3世代で37億円超の賞金を稼ぎ出し、最終週を待たずに総合チャンピオンサイアーの座を確定させた非サンデーサイレンス系種牡馬の大エース。特に三冠牝馬とジャパンC優勝馬を軸とした3歳世代の層の厚さは圧倒的で、3歳馬限定の世代別リーディングでは次位ゼンノロブロイにほぼダブルスコアの独走状態となっている。2010年のキーワードのひとつ、“強い3歳”を牽引したのは紛れもなく、この最新のチャンピオンサイヤーである。
 本命ルーラーシップは母が90年代の女傑エアグルーヴ。秋の天皇賞に勝ち、ジャパンC2年連続2着など、性差を超えて活躍したこの母だが、有馬記念とは縁がなく、祖母のダイナカールもまた83年に小差4着で涙を飲んだ。昨年は単騎挑戦した1歳上の半兄フォゲッタブルが4着。今年は兄弟タッグで母子3代の悲願とも言えるグランプリ制覇に挑むことになるわけだ。ちなみに有馬記念の兄弟出走といえば、2007年にダイワスカーレット&メジャーの兄妹が2、3着を占めたのが記憶に新しい。血族の絆がここ一番でのプラスアルファを生み出すとみた。相手はもちろんブエナビスタだが、有馬記念に関しては父子2代の勝負運のなさが多少気になる。ブエナビスタ同様、父のリベンジに挑むネヴァブション、“2代制覇”がかかるレッドディザイアとペルーサ、“強い牝馬”のメイショウベルーガまで手を広げたい。

◎ルーラーシップ  ○ブエナビスタ  ▲ネヴァブション  ☆レッドディザイア  △メイショウベルーガ  △ペルーサ

「スポニチ平成22年12月26日付け掲載」

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