■中山11R・朝日杯FS■

 サイヤーランキングの中でも2歳リーディングというのは基本的に種牡馬キャリアによるハンデの存在しない部門で、新人もベテランも横一線、むしろご祝儀的に交配数が伸びるルーキーの方が有利という面もある。有能かつ2歳戦向きの属性を備えた新種牡馬なら、初年度からリーディング首位に立つこと自体は十分にあり得るわけだが、それにしても数字から見た今年のディープインパクトの突出度は画期的とさえいえる。
 先週末時点で2歳戦の勝ち馬頭数は33、勝ち鞍数は37。2歳リーディングにおいてこれ以上の数字を残した種牡馬は最盛期のサンデーサイレンスしかいない。獲得総賞金は2歳最高賞金G1を前にして早くも4億円を突破。すでにルーキーイヤーの歴代2位となり、サンデーサイレンスが94年に樹立した新種牡馬レコードに9000万円余の差まで迫っている。もちろん2歳戦の賞金額も当時とは違うのだが、ほぼ更新不能と思われた記録を残り2週で射程に入れたのは事実。サンデーサイレンスの最高傑作は、種牡馬としても父同様、モンスター級である可能性大ということだ。
 リアルインパクトはオーシャンS勝ちのアイルラヴァゲインの半弟で、リベルタスは中山記念2勝のローエングリンの半弟。どちらも血統的な中山適性は十分に備わっている。距離適性を考慮して本命は前者だが、2歳頂上決戦でワンツーという少々出来すぎのシナリオも、派手好きのこの父には似つかわしい。

◎リアルインパクト  ○リベルタス  ▲サダムパテック  ☆リフトザウイングス  △ロビンフット  △エーシンブラン

「スポニチ平成22年12月19日付け掲載」

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