■京都11R・マイルチャンピオンシップ■

 プレレーティング最上位が外国馬である点はエリザベス女王杯と同じだが、今週のサプレザは再来日。昨年の覇者カンパニーがすでに現役を去り、2着マイネルファルケはいまだにオープン未勝利という現状を踏まえると、小差3着のこの馬の繰り上がり戴冠が常識的な読みだろう。父のサームは英牝馬2冠+愛ダービー勝ちの名牝サルサビルの直子というブランド血統の威光で種牡馬入りしたB級マイラー。どうやらサプレザが最初で最後の傑作となりそうだが、この手の一子相伝型血脈には独特の生命力が備わっている。吉田照哉氏がトレードに動いたのも、サプレザの繁殖牝馬としての付加価値を買ってのものと思われる。タップダンスシチーの父でもある母の父プレザントタップは、これまた長命血統として定評のあるリボー系。4歳時から平行移動のレーティング(118ポンド)に示されたキープ力は、血統的にも裏打ちされている。
 本来はリピーターの強いレースだが、今回のサプレザを負かす可能性があるとすれば、むしろマイルG1初体験の新興勢力だろう。4連勝中のダノンヨーヨーは京都コースのG1に滅法強いダンスインザダーク産駒で、母の半兄にも京都の鬼としてしられた菊花賞馬ナリタトップロードがいる“御用達血統”。父にとって3頭目の菊花賞馬スリーロールスが出た現4歳はビンテージ世代でもある。ライバルの手の内を熟知した鞍上スミヨンに迎撃を一任だ。夏場に急上昇を見せたネオユニヴァース産駒の異端児ゴールスキー、復元力に富むフジキセキ産駒のベテラン2騎にも要注意。

◎ダノンヨーヨー  ○サプレザ  ▲ゴールスキー  ☆キンシャサノキセキ  △ファイングレイン

「スポニチ平成22年11月21日付け掲載」

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