■東京11R・天皇賞・秋■週中のコラムで天皇賞・秋の血統的不連続性について書いた。欧州圏や新興のアジア圏とは異なり、この国の競走体系における「2000m古馬G1」の立ち位置はあくまでも、距離をこなすマイラーとスピード兼備のクラシックタイプの異種格闘技戦の場。競走能力の奥行きをテストするには格好の舞台設定だが、そこで示したパフォーマンスが必ずしもこの部門における遺伝的アドバンテージの担保になるとは限らない。「父子2代」に挑むブエナビスタにとっても恐らくは余技のジャンル。今後のスケジュールを踏まえると絶対視できないところがある。本命アーネストリーは、秋の天皇賞どころか2000m戦を一度も走らなかったグラスワンダーの産駒。ちなみに父グラスワンダーの引退と入れ替わるように、秋の天皇賞には2000年から外国産馬に出走枠が設けられた。無双の強さを見せた(G1・3戦3勝)中山コースに対し、東京コースでは取りこぼしも多かったこの父だが、仮に規制緩和が1年早ければG1コレクションが1つ増えていた可能性もある。「不戦敗」だった分、血統的なタイトル渇望度は増幅された感じで、昨年2着のスクリーンヒーローもこの父の産駒だった。本馬は祖母が85年にシンボリルドルフを差し切った世紀の穴馬ギャロップダイナの全妹。牝系の後押しで“勝ち組父系”を押さえ込む。母の父(トニービン)つながりのキャプテントゥーレ、秋天最多勝サイヤーの最終世代アクシオンにも要注意。 ◎アーネストリー ○キャプテントゥーレ ▲アクシオン ☆ブエナビスタ △ペルーサ △ヤマニンキングリー △スマイルジャック |
「スポニチ平成22年10月31日付け掲載」