■中山11R・スプリンターズS■前3年のスプリンターズSで馬券の対象になった馬は8頭。その半分の4頭が今年も出走してきたということは、とりも直さずこのジャンルの硬直化の証明といえる。ちなみに全16頭の平均馬齢は6.2歳だから、6歳馬でも若手に入るという異常事態。種牡馬サンデーサイレンスの退場とともに国産スプリンターの進化は停滞期に入ったと考えるべきなのだろう。分厚いリピーター組はそれぞれに血統的キープ力も十分。ならば最も妙味があるのは昨年の覇者ローレルゲレイロだ。父のキングヘイローは試行錯誤の末に6歳春の高松宮記念で初のビッグタイトルを手に入れた。ダンシングブレーヴ〜リファールとさかのぼる父系特有のノンシャランな気質は功罪相半ばだが、体力温存という観点からはプラスの面が大きい。本馬もこの春のドバイ遠征では初のオールウェザーで海外の列強に食い下がったように、6歳秋を迎えてなお、尻尾をつかませないところがある。10年前に6歳で大穴をあけたダイタクヤマトは6代母ケンタッキー経由でリンクする同門だが、こちらにはレース史上初の連覇という大仕事を期待してみたい。 7歳キンシャサノキセキの隠れた活力源も恐らくリファール(祖母の父)血脈。ビービーガルダンは母がニュージーランド産で、香港勢ともども、短距離血統の世界的トレンドといえるオセアニア系だ。ヴァーミリアン、トウカイトリックと同期のエルコンドルパサー産駒アイルラヴァゲインもノーマークは危険。 ◎ローレルゲレイロ ○グリーンバーディー ▲ビービーガルダン ☆キンシャサノキセキ △アイルラヴァゲイン △ウルトラファンタジー |
「スポニチ平成22年10月3日付け掲載」