■東京10R・ダービー■

 皐月賞馬ヴィクトワールピサVS青葉賞馬ペルーサ。7年前の1、2着馬が自身のコピーのような二世を送り込んだ“血統的リターンマッチ”ともいえるダービーである。
 ちなみに週中のコラムでも紹介した通り、過去3回あった同一年のダービー1、2着馬の産駒による直接対決は、すべてダービー馬の子の方が先着している。先週のオークスで早くもクラシックサイヤーの仲間入りを果たしたゼンノロブロイの勢いは認めても、ことダービーに関しては、種牡馬としての「ダービー馬」と「ダービー2着馬」の間には、どうやら超え難い壁がある感じだ。
 ヴィクトワールピサの母の父マキアヴェリアンはロジユニヴァースの祖母の父で、祖母の父バスティノはディープインパクトの祖母の父バステッド後継のスタミナ血脈。消耗戦への耐性も十分で、昨年のロジユニヴァースに続き、種牡馬ネオユニヴァースの“勝ち組DNA”の威力を見せつけるとみた。
 サバイバルレースのNHKマイルCから唯一“生還”したリルダヴァルには、アグネスタキオンの新種である可能性が見えた。ディープインパクトの甥という母系の血が覚醒すれば、この距離で大勢逆転があっても驚けない。ペルーサは雑草的なたくましさをたたえるアルゼンチン牝系の出身。青葉賞圧勝の反動は気にしないでいいが、馬場が渋るのは相対的にマイナスだ。連下候補には最多4頭出しに敬意を表してマンハッタンカフェ産駒のヒルノダムールとゲシュタルトをピックアップ。

◎ヴィクトワールピサ  ○リルダヴァル  ▲ペルーサ  ☆ヒルノダムール  △ゲシュタルト

「スポニチ平成22年5月30日付け掲載」

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