■阪神11R・ジャパンCダート■

 今年の北米年度代表馬に関してはゼニヤッタ派とレーチェルアレクサンドラ派が真っ二つに分かれて激論を交わしている。これには革新系オールウェザー派と守旧派ダート派の綱引きという側面もあって、いずれにしても長くダート競馬の最高峰とされてきた北米競馬の成り立ちそのものに地殻変動が始まったことは間違いない。翻って日本のダートグレード競走が「オールウェザーグレード」に衣替えする日がくるかどうかはともかく、国内の「ダート」についてもJRAと地方ではほとんど異質の競馬が行われているのが実情。少なくとも現在のJCダートが、その賞金に見合ったBCクラシックのようなチャンピオン決定戦の地位を確立するには、まだかなりの時間が必要になるだろう。
 世界的な競争力はさておき、日本の「ダート馬」の層の厚さは国内的には芝部門のそれを逆転している。今年で最も難解なG1といっても過言ではない。迷った末に外国馬ティズウェイの未知の魅力に期待してみた。本国ではオールウェザーでもダートでも勝ち鞍がある二刀流。とりあえず“芝ではない馬場”に対するアジャスト能力は備わっていると考えたい。昨年のベルモントSを制した同期で同じ父のダタラを1マイルでちぎっているのだから、サマーバード級とはいかなくても、運がよければ3冠の1つくらいは取れた可能性もあった素材だ。BCクラシック連覇の父ティズナウはマンノウォー父系の孤塁を守る雑草型名馬。代表産駒のウェルアームドは今年のドバイワールドCで記録的大差勝ちを演じたように、ツボに嵌まれば爆走がある大駆け血統だ。

◎ティズウェイ  ○サクセスブロッケン  ▲ヴァーミリアン  ☆エスポワールシチー  △アドマイヤスバル  △ボンネビルレコード

「スポニチ平成21年12月6日付け掲載」

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