■東京11R・ジャパンC■

 ジャパンCというレースの面白さは、突き詰めていけば異分子の参入によってもたらされる化学反応的なサプライズにあるように思う。古くは第三の馬カツラギエース驚異の逃走劇、あるいはホーリックスVSオグリキャップ伝説の“2:22.2”、最近ではタップダンスシチーの記録的大勝などもそうで、国際競走独特のテンションが“覚醒”を促した好例だろう。
 天皇賞でも本命に推したエアシェイディは今回がジャパンC初挑戦。マイラーが主流とされてきた“サンデー&ノーザン”配合ということもあり、実は2000m超級のキャリアは数えるほどしかない。母のエアデジャヴーはオークス2着馬で、その半弟エアシャカールはダービー鼻差2着の準3冠馬。東京2400mで遅まきながらの激変が見込める血統だ。
 リーチザクラウンは父が10年前の覇者スペシャルウィークで、5代母ミスカーミー経由で前記タップダンスシチーや昨年2着のディープスカイとリンクする同族。“血中ジャパンC濃度”に関してはメンバー随一といえる。コース適性はダービー2着で実証済み。シンボリルドルフ→トウカイテイオー以来、史上2組目となる“2代制覇”のシーンも十分にあり得る。
 大穴ならヤマニンキングリー。4歳秋に南部杯→天皇賞→香港CのG1・3連勝を飾った父アグネスデジタルは、相手が強いほど燃える?反骨の名馬でもあった。サンデーサイレンス産駒の母にはSSステイヤーの定番リボー血脈が入る。距離克服能力も潜在していて不思議ではない。同じく「母の父サンデーサイレンス」のアサクサキングスも大敗後が怖いダンシングブレーヴ父系だけに要注意。格最上位のコンデュイットはタフなミルリーフ父系だが、さすがにこのスケジュールでは一枚割り引きたい。

◎エアシェイディ  ○リーチザクラウン  ▲ヤマニンキングリー  ☆コンデュイット  △アサクサキングス

「スポニチ平成21年11月30日付け掲載」

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