■東京11R・天皇賞・秋■

 フルゲート18頭の平均年齢は実に5・89歳。4年連続出走のカンパニーをはじめ、春秋140回の歴史で恐らく最も“再チャレンジ”の多い天皇賞である。連覇を狙うウオッカにとってはいかにも有利な条件なのだが、相対的には今なお若手とはいえ、5歳秋を迎えた自身もこのジャンルの高齢化に一役買っていることは再確認しておく必要がある。競走馬に限らず、加齢との戦いはすべてのアスリートにとって永遠のテーマ。着順こそ昨年と同じだった毎日王冠でも体力的な衰えというより、メンタルな面での牝馬特有の微妙な変化が見え隠れしていたように思う。未来の母たる自覚が芽生えた今年は、ゴール前でのひと押しを欠く恐れも見込んでおくべきだろう。
 現実に8歳にして初めてウオッカを差し切ったカンパニーのキープ力には頭が下がる。驚異の“アンチエイジング血統”母の父ノーザンテーストの賜物だろうが、週中のコラムで書いた通り、トニービンの孫は東京2000mに限るとあと一押しが足りない。ならばここはもう1頭の「母の父ノーザンテースト」の8歳馬エアシェイディを狙う手はないか。昨年は歴史的デッドヒートに0秒1差5着。視覚的には地味だったがG1争覇圏の地脚は十分に証明されている。4年前のヘヴンリーロマンス→ゼンノロブロイ→ダンスインザムードの“金銀銅”独占を含め、このレース5勝のサンデーサイレンス産駒。ちなみに3年前の覇者である同期ダイワメジャーも「母の父ノーザンテースト」のSS産駒だった。

◎エアシェイディ  ○カンパニー  ▲ウオッカ  ☆ドリームジャーニー  △サクラメガワンダー  △マツリダゴッホ

「スポニチ平成21年11月1日付け掲載」

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